常勤の勤務医不足によりまして、一般的に、公立・民間を問わず、中小病院が大きな打撃を受けており、東海市民病院も例外ではございません。
当病院も現在大学医局所属医師の減により大学医局から医師の引き上げ予告を受けているなど、一層深刻な状況になりつつあるのが現状でございます。
また、看護師につきましても、大学病院や大規模病院が高度医療の充実のために、大々的な確保を進めていることなどによって、当病院でも慢性的な不足に悩まされております。
なお、技術系職員につきましては、現在のところ充足をしておるものでございます。
ご案内のとおり当病院では、経営改善のための改革を続けておりますが、今後将来に向って抜本的な対策を採っていかない限りは、診療科の縮小も避けることができなくなり、経営面、また、住民に対する安定した良質な医療サービスの効率的な提供など、様々な面で大きな支障が生じることも想定されております。
特に、緊急・重要な問題といたしましては、救急救命への対応がございます。
ここ数年救急外来患者が急増するとともに多様化しており、当直医師の負担が非常に重くなって、医師の疲弊がピークとなっております。更に高浜市民病院では勤務医不足により来年度から指定管理者への移行をされるとの報道もされております。このまま医師の過重負担が続けば、病院から離れる医師の可能性もありますので、更なる人材の流出という危機にも直面するなど、悪循環に陥ってきております。
この事態をなんとか解決し、乗り切っていくためには、「人・物・金」をベースとした必要な医療体制を確保することが前提条件でございますので、職員一丸となって、医師と看護師の確保などあらゆる面での努力を重ねているところでございます。
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